寮和会活動報告 2024年9月

 第58号寮和会報(2024.4.15発行)においては、現寮和会発足以降、昨年12月に行った「学生部とのミーティング」までの活動の概略を報告させて頂きました。今回は、それ以降の活動のご報告となりますが、行った行事は以下4つです。
 ①2024年1月18日(木): 第3回幹事会開催
 ②  〃 5月16日(木):「新入寮生歓迎会&新社会人激励会」開催
 ③  〃 6月 1日(土) :「大人の遠足」(横浜編)開催
 ④  〃 6月17日(月) : 第4回幹事会開催
「新入寮生歓迎会&新社会人激励会」および「大人の遠足」(横浜編)については、本会報にて別にご報告させて頂いていますので、ここでは、幹事会で検討課題として取り上げた事柄についてご報告させて頂きます。
 
1.会費納入率のアップについて
 従来から、課題として引き摺っているものです。背景には、「相対的に、納入率が高い昭和世代が減少し納入率の低い平成・令和世代が多くなっていくと、寮和会は財政的に立ち行かなくなっていくのではないか」との危惧があります。これに対しては、平成世代の幹事から、「昭和の時代も同じで、上の方々の納入率が高く、若い世代の納入率は現在と同じように低かったのではないか」、の問題提起もなされましたが、以下の点をもう少し丁寧に詰めていく必要があるのではないか、と感じています(詰め様があるか、という問題はありますが・・・)。
 ①近時、連絡先としてメールアドレスのみを把握するケースが増えており、会報も電子データで送る割
  合が多くなっているが、そのことが納入率の低下に結びついていないか。つまり、多くのOBは、
  寮和会との繋がりは「会報のみ」となっている訳ですが、「寮和会費はその印刷代・郵送代」とし
  て払っている、そのような感覚が大勢を占めているのではないか。従って、メールに添付されて
  データで送られてきた場合「コスト負担意識が働かず、会費納付への動意が生じにくいのではない
  か」、という問題です。
 ②一方で、戦後の価値観を引き摺る昭和年次と平成以降の世代とは、集団意識の持ち方・個人主義の影
  響などが明確に異なっており、それが納入率の違いに結びついているのではないか、という意見も
  あります。
 ③また、平成世代の幹事からは、「会費納入に結びつく、参加意識を高める、魅力的な行事がないから
  ではないか」といった趣旨の意見も出されました。データや幹事団の時間の余裕の有無といった問
  題がありますが、ある程度先を見据えた議論が必要かもしれません。
 
2.会報の電子化の推進について
 過去の会報の電子化→ホームページへの掲載は、準備を進めているところです。また、新規発行分の電子データ送信が増加することも流れとして止まらないと思われます(郵送料の値上げも続くでしょうし)。ただ、そうなった場合、電子化すればするほど会費納入率が下がる(会費収入が減る)のではないか、との危惧は生じます(=「1」で記載した問題です)。こう書くと、「紙での会報作成および送付をやめてしまえば良いではないか」との声が聞こえてきそうですが、これまで、寮和会を支えて下さった多くの昭和のシニア年次の方々が、紙での会報を楽しみにしておら
れる現実を考えると、丁寧に対応していく(=当面は紙での送付を続ける)方針を変える訳にはいきません。また、現役世代からも、実際に電子データで送付されてきた場合、「紙に比べて読みづらい」「結局は、自宅で紙で印刷して読むことになる」「読まずに終わるのではないか」、との声も聞こえます。いずれにしても、これら「1」「2」の問題は、丁寧に検討していく必要があると考えています。
 
3.寮和会としてどのような活動(行事)を行なっていくか、について
 寮和会への帰属意識、会費納入率にも影響すると思われますが、どのような活動(行事)を行なったら良いか、は重要な問題です。現状では、行事で言えば、①年2回の「講演会と現役との懇親会」、②年1回の「大人の遠足」の二つですが、幹事以外のOBの方の参加は決して多くありません(関西寮和会では、毎年2回小旅行を兼ねた定例懇談会が開催され、多くの方が参加されています)。首都圏には多くのOBがいるのに参加人数が伸びないのは(私の個人的判断ですが)①首都圏では、寮和会以外で(例えば同期会などで)日吉寮関係者と会う機会が多いこと②高齢化から昭和のシニアの世代の方で寮和会に足を運んでくださる方が少なくなっていること、が主な理由と思われますが、「魅力的な行事がないからだ」との声もあります。ただ、会報で皆が集まる行事のアイディアを募っても、ほとんど上がってきません。幹事会でも同様です。また、体育会「野球部」や「ラグビー部」のOB会のように、「専任幹事」がいる訳ではなく、フルタイム勤務の職業を別に持ちながら、ボランティアでやっている幹事しかいない中で新しい行事を考え、行うことにも限界があります。この点をどのように考えていくかは、テーマの一つです。

 4.創設90周年記念行事について
 日吉寄宿舎は、昭和12 (1937) 年8月に竣工しました。3年後、令和9 (2027) 年8月に90周年を迎えます。100周年をその10年後に控える中、記念行事をやるかやらないか、やるとすればどのような行事をやったら良いか、について、そろそろ考え出していきたいと思います。
 (文責:事務局/鈴木 岳士)